胸部ステントグラフト内挿術
3. 胸部大動脈瘤になる可能性
胸部大動脈瘤になる直接的な原因の多くは動脈硬化であり、それにより血管の壁が弱くなり瘤がだんだんと膨らむと言われています。高血圧、高脂血症、 喫煙、糖尿病等は動脈硬化につながる危険因子です。高血圧の患者様の場合、血管に常に高い圧力がかかり、動脈瘤になりやすいとも言われます。また高齢の男性に多いのも特徴です。 その他の原因としては、先天的・遺伝的に大動脈が弱い人、外傷、動脈壁の炎症等があります。 以下に、胸部大動脈瘤の代表的な因子をまとめました。当てはまるものが多いほど、胸部大動脈瘤になる可能性は高まります。
- 60歳以上
- 男性
- 高血圧
- 高脂血症
- 喫煙
- 糖尿病
- 動脈にプラークの蓄積がみられる
- ご家族に胸部大動脈瘤を患った方がいる
- 大動脈壁を弱くする可能性のある特定の病気にかかっている(担当医にご確認ください)
※プラーク:動脈の内面に溜まったコレステロールの塊