胸部ステントグラフト内挿術

6. 開胸外科治療

開胸外科治療とは、外科医が胸部(前面または側面)を切開し(図4)、動脈瘤を形成する血管を除去し布製の人工血管(グラフト)に置き換え、縫合糸で固定する治療法です(図5)。手術は大動脈の血流を止める必要があります。多くの場合全身麻酔下で行われ、約4~6時間かかります。通常患者様は術後集中治療室(ICU)で1日程度過ごし、その後2〜3 週間程度入院します。体力の回復に要する期間は患者様それぞれの健康状態によりますが、通常の生活に戻るまでにおよそ3〜6 ヶ月間かかります。開胸外科治療は、胸部大動脈瘤に対する実績のある治療法です。ただ大きな手術であることは間違いなく、全ての患者様が体力的に耐えられるとは限りません。担当医にそのリスクと利点の両方をご確認ください。

開胸外科治療における側面切開
人工血管置換
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