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大動脈瘤手術を受ける患者の方へ

6.術中・術後・危険因子ページ

手術の危険性は?

動脈瘤の場所、緊急かどうか、破裂しているかどうかによって危険性が大きく違ってきます。

待機腹部大動脈瘤手術

破裂前の待機腹部大動脈瘤手術は安全な手術になってきました。手術後の合併症としては、腸管の機能が低下したり、腸の癒着で腸閉塞になる場合があります。また、創部の傷口が感染すること等があります。

胸部上行大動脈瘤

胸部上行大動脈瘤は心臓、脳の血管に近いということで、人工心肺を使用し心臓を停止させたり、頭への動脈を遮断したり再建する必要があることから、危険性は増します。合併症としては心機能が低下すること、脳合併症(脳梗塞)が重大な合併症であります。

胸部下行大動脈瘤

胸部下行大動脈瘤は、開胸して人工心肺を使用します。頭への血管に近いことと、脊髄への血管を遮断したり、再建する必要があります。よって脳合併症、脊髄麻痺、肺の合併症を起こす場合があります。また急性腎不全や出血の危険性もあります。

術後

手術の合併症もなく元気になった場合は、ほぼ術前と同様の生活を送ることができます、人工血管は半永久的に使用できますが、人工血管自体は、感染に対して弱いので、歯の治療などを受けられる場合は、事前に人工血管のことを、担当医にお知らせください。発熱が続く場合は、要注意です。すぐに医療機関への受診をしてください。

このほかに、動脈硬化は全身病ですので、動脈硬化の予防は非常に大切です。また定期的な外来通院と投薬治療やCT検査などによる動脈のチェックも重要です。

危険因子対策

真性の動脈瘤は沈黙のまま経過することが多いのですが、いったん破裂すると予後不良となりますから、定期的な経過の観察と積極的な外科治療が必要です。急性の解離性動脈瘤では迅速に診断して治療方針を決めることが重要です。

動脈硬化、高血圧、高脂血症、糖尿病、喫煙…、循環器病に共通する危険因子が大動脈瘤の発症にも大きくかかわっています。“こぶ”の予防にこうした危険因子を避けることが極めて重要なことも、ご理解いただけたと思います。

喫煙

血圧を上げ、動脈硬化の進展を強く進めますので、直ちに禁煙が必要です。また各種癌の強い危険因子でもあります。

喫煙

入浴

熱いお風呂は、避けてください。急激な温度変化が最も危険です。脱衣所、風呂場の温度にも注意してください。

入浴

飲酒

少量であれば、血行を良くしますが、多量の飲酒は血圧を上げます。

飲酒

排便

便秘は急激な血圧上昇の誘因となります。定期的な排便を心がけましょう。

排便

血圧

最高血圧140mmHg以下にコントロールすることが必要です。

血圧
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