業績ハイライト

売上高について

当第3四半期連結累計期間の販売実績といたしましては、リズムディバイスにおきまして、2019年4月に先行的に販売を開始したボストン・サイエンティフィック社(以下、「BSC社」という。)製のS-ICD(完全皮下植込み型除細動器)に加えて、2019年9月からは、心臓ペースメーカ等を含む同社製のCRM(心調律管理)関連商品につきましても全面的に販売を開始したことから、大幅に売上高が増加いたしました。EP/アブレーションにおきましては、心房細動のアブレーション治療の症例数が増加するなか、オンリーワン製品をはじめとする心房細動治療の関連商品が伸長いたしました。その一方、外科関連におきましては、オンリーワンの自社製品であるオープンステントグラフトや人工血管が伸長したものの、一部の仕入商品の取り扱いを終了したことにより、売上高は減少いたしました。また、インターベンションにおきましては、薬剤溶出型冠動脈ステント等の寄与により売上高が増加いたしました。

 以上により、当第3四半期連結累計期間の売上高は380億1千7百万円(前年同期比12.6%増)となりました。

■品目別売上高
(単位:百万円)
区分 前第3四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日
至 2018年12月31日)
当第3四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日
至 2019年12月31日)
増減率
リズムディバイス 4,575 8,521 86.3%
EP/アブレーション 17,055 18,353 7.6%
外科関連 8,583 7,426 △13.5%
インターベンション 3,543 3,715 4.9%
合計 33,757 38,017 12.6%

※各品目区分に分類される主たる商品は以下のとおりです。


リズムディバイス

心臓ペースメーカ、ICD(植込み型除細動器)、
S-ICD(完全皮下植込み型除細動器)、
CRT-P(両心室ペースメーカ)、
CRT-D(除細動機能付き両心室ペースメーカ)

EP/アブレーション

EP(電気生理用)カテーテル、アブレーションカテーテル、
内視鏡レーザーアブレーションカテーテル、心腔内除細動カテーテル、
食道温モニタリングカテーテル、高周波心房中隔穿刺針

外科関連

人工血管、オープンステントグラフト、ステントグラフト、
人工心臓弁、人工弁輪、血液浄化関連商品

インターベンション

バルーンカテーテル、ガイドワイヤー、貫通用カテーテル、
心房中隔欠損閉鎖器具、薬剤溶出型冠動脈ステント、
血管内圧測定用センサ付ガイドワイヤー

■リズムディバイス

リズムディバイスにおきましては、2019年9月よりBSC社製のCRM関連商品の全面的な販売を開始いたしました。

徐脈の治療に用いられるペースメーカ関連におきましては、旧取引先製品の販売数量は取り扱いを終了する2019年8月まで減少傾向にありましたものの、BSC社製品につきましては、長い電池寿命やMRI撮像条件の拡大等、優れた特長を有していることから、販売開始後、急速に売上高が増加いたしました。

また、頻脈の治療に用いられるICD関連につきましては、2019年4月より先行販売を開始したオンリーワン商品であるS-ICD「EMBLEM MRI S-ICD(エンブレム MRI S-ICD)」が引き続き順調に推移したことに加え、2019年9月からは一般的なICD(植込み型除細動器)及びCRT-D(除細動機能付き両心室ペースメーカ)につきましても、新たに「RESONATE EL ICD(レゾネート EL ICD)」、「RESONATE X4 CRT-D(レゾネート X4 CRT-D)」等のBSC社の優れた製品が商品ラインナップに加わったことから、大幅に売上高が増加いたしました。

以上により、リズムディバイスの売上高は、85億2千1百万円(前年同期比86.3%増)となりました。

■EP/アブレーション

EPカテーテルにおきましては、心房細動のアブレーション治療の症例数の増加を背景に、自社製品でありオンリーワン製品でもある心腔内除細動カテーテル「BeeAT(ビート)」の販売数量が堅調に推移いたしました。その一方、一般的なEPカテーテル及び食道温モニタリングカテーテルにつきましては、競合製品の影響等により前年同期に比べ販売数量は微減となりました。また、仕入商品であり、国内では当社のみが販売している高周波心房中隔穿刺針「RFニードル」につきましても、症例数の増加を背景として販売数量が増加いたしました。

 アブレーションカテーテルにつきましては、従来からの高周波を用いるアブレーションカテーテルの販売数量が前年同期に比べ減少いたしました。その一方、2018年7月より販売を開始した内視鏡レーザーアブレーションカテーテル「HeartLight(ハートライト)」につきましては、前年同期に比べ販売数量が増加いたしました。本商品は、焼灼部位を内視鏡で確認しながら、症例に合わせた精緻な治療が可能であるという特長を有しており、医療現場へのさらなる普及を図ってまいります。

 以上により、EP/アブレーションの売上高は、183億5千3百万円(前年同期比7.6%増)となりました。

■外科関連

人工血管関連におきましては、胸部大動脈疾患の開胸手術に用いられる医療機器であり、当社のオンリーワン製品であるオープンステントグラフト「FROZENIX(フローゼニクス)」が、医療現場へ普及し、緊急性の高い手術においても積極的に使用されていることから販売数量が前年同期に比べ増加いたしました。また、同じく自社製品である人工血管につきましてもオープンステントグラフトと併用されることによる相乗効果等により、前年同期に比べ販売数量が増加いたしました。その一方で、大動脈疾患の経皮的な治療に用いるステントグラフトにつきましては、胸部用商品の取り扱いを2019年3月に終了したことにより、前年同期に比べ売上高が減少いたしました。

 また、人工心臓弁関連商品につきましては、2019年5月末に仕入先との独占販売契約の満了を受け、取り扱いを終了しております。

 以上により、外科関連の売上高は74億2千6百万円(前年同期比13.5%減)となりました。

■インターベンション

バルーンカテーテルにおきましては、競合製品の影響により既存品の売上高が前年同期に比べ減少したものの、2019年10月より新製品「ignis(イグニス)」の販売を開始し、拡販に努めております。また、ガイドワイヤーにつきましては高い操作性を特長とする「Amati(アマティ)」の寄与により、前年同期に比べ売上高が増加いたしました。

 その他の品目におきましては、競争環境の激化に伴い貫通用カテーテルの売上高が前年同期に比べ減少いたしました。その一方、薬剤溶出型冠動脈ステント「Orsiro(オシロ)」につきましては、臨床試験で示された優れた性能を訴求し、拡販に努めたことにより、前年同期に比べ売上高が増加したほか、同じくPCI(経皮的冠動脈形成術)治療の関連商品である、血管内圧測定用センサ付ガイドワイヤー「OptoWire(オプトワイヤ)」も売上高の増加に寄与いたしました。

 さらに、消化器領域におきましては、自社技術を応用し開発した肝癌治療用ラジオ波焼灼システム「arfa(アルファ)」の正式販売を2019年12月より開始し、市場開拓に注力しております。

 以上により、インターベンションの売上高は、37億1千5百万円(前年同期比4.9%増)となりました。

損益について

■営業利益

BSC社のCRM関連製品におきまして、2019年4月のS-ICD先行販売、2019年9月からの全商品の販売開始を受け、急速に売上規模が拡大したことから、自社製品の売上構成比が低下いたしました。なお、先行販売期間中のS-ICDは利益面への寄与度が低いことに加え、2019年10月には消費税増税に伴う保険償還価格の改定が行われたことによる影響等もあり、売上総利益率は前年同期に比べ4.8ポイント低下いたしました。

 販売費及び一般管理費におきましては、体制強化に伴う人件費の増加をはじめ、自社製品の一層の拡充のための研究開発費や、ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社に対する営業支援金の支払や契約金の償却費用が増加いたしました。

 以上により、当第3四半期連結累計期間の営業利益は76億2千万円(前年同期比0.9%減)となりました。


■経常利益

受取利息や人工心臓弁関連商品の取り扱い終了に伴う独占販売契約終了益等を営業外収益として6億7千9百万円、支払利息及び通貨スワップ取引に関するデリバティブ評価損等を営業外費用として3億3千8百万円計上したことから、当第3四半期連結累計期間の経常利益は79億6千1百万円(前年同期比4.2%増)となりました。


■親会社株主に帰属する四半期純利益

固定資産売却益を特別利益として3百万円、また、固定資産除却損等を特別損失として2百万円計上したことから、当第3四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純利益は57億5千6百万円(前年同期比5.7%増)となりました。



2020年3月期の見通し

当第3四半期連結累計期間におきましては、売上高は計画を僅かに下回ったものの、販売費及び一般管理費の一部費用の支出が想定をやや下回ったことから、営業利益は概ね計画通りの水準となりました。第4四半期連結会計期間におきましては、売上高及び販売費及び一般管理費につきまして、概ね計画通りの進捗が見込まれることから、2019年11月5日に公表した連結業績予想に変更はありません。

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