お知らせ

2012年9月28日

心腔内除細動システム「SHOCK AT」販売開始のお知らせ

当社は、自社開発のオンリーワン製品である心腔内除細動システム「SHOCK AT(ショック・AT)」の本格販売を10月1日より開始いたします。本システムは電極カテーテル「BeeAT(ビート)」及びジェネレータ「SHOCK AT」から構成されており、既に薬事承認を取得し、9月1日より販売を開始しております。今般、10月1日より「BeeAT」に保険償還価格が正式に適用されることから本格的な普及に向けて取り組んでまいります。

本システムは、心房細動(※)の治療法であるアブレーション治療の術中に心房細動が発生した場合に使用する医療機器であり、ジェネレータ「SHOCK AT」で発生した電気エネルギーを電極カテーテル「BeeAT」により心臓内に通電することで除細動を行ないます。アブレーション治療の際に心房細動が発生すると、治療に必要となる心臓内の電位の記録や解析が困難となるケースがあることから、心房細動のアブレーション治療を行う医師のおよそ6割が、心房細動を一時的に停止させ治療を行っていると見込まれます。

本システムでは、心腔内で除細動を行なうことから、従来用いられている体外式の除細動器に比べて少ないエネルギーで除細動を行なうことが可能であり、患者様の身体的負担を軽減することができます。また、電極カテーテル「BeeAT」は、心腔内の電位測定等を行なうEP(電気生理用)カテーテルとしての機能も有しており、アブレーション治療中は常に心腔内に留置されているため、心房細動が発生した場合も、体外式の除細動器に比べて迅速に除細動を行なうことができます。

現在、国内における心房細動のアブレーション治療は、年間およそ16,000症例が実施されており、今後も高齢化の進展等を背景として症例数の増加が見込まれております。本システムは、アブレーション治療用カテーテルの国内販売において高いシェアを持つ当社が、医療現場のニーズを踏まえて開発した製品であり、患者様、医療機関に対してベネフィットを提供できることから、今後、広く普及していくものと期待しております。

当社では、引き続き世界の優れた医療機器を国内に導入するとともに、日本の医療現場に最も近いメーカーとして、医療現場のニーズを的確かつ迅速に反映した自社製品の開発、製造にも取り組んでまいります。

(※)心房細動とは、心房で発生する不規則な興奮刺激により、心房が細かく震えた状態となる不整脈です。心臓のポンプ機能が十分に働かず、血液が滞留しがちになることから長期的には血栓ができやすく、脳梗塞等の原因となるおそれがあります。従来は、薬による治療が主流でしたが、近年、発生原因の解明が進んできたことから、アブレーション治療の対象となり、症例数が増加しております。なお、このような心臓の震えを電気ショックにより一時的に止めることを除細動といいます。

電極カテーテル「BeeAT」

電極カテーテル「BeeAT」

保険償還価格 229,000円

ジェネレータ「SHOCK AT」

ジェネレータ「SHOCK AT」

希望小売価格 1,980,000円

以上

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