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1999年6月29日

冠動脈ステントの独占輸入販売契約締結およびリサーチセンター設立に関するお知らせ

(1) 冠動脈ステントの独占輸入販売契約締結に関するお知らせ

当社は、英国バイオコンパティブルズ社(Biocompatibles Ltd.)と冠動脈ステントの日本国内独占輸入販売契約を本日(6月29日)締結いたしました。冠動脈ステントは、金属メッシュで作られた筒を血管内側に挿入・補強するもので、現在、冠動脈疾患治療の主流となっております。
同社製冠動脈ステントは、血管支持力、柔軟性等の従来からステントに望まれる基本性能を持つほか、大きな特長としてステントの金属表面 にPC(人間の細胞組織に類似した物質)のコーティングが施されております。この特殊なコーティングにより、血管内に留置されたステントの金属表面に生じる異物反応が抑制され、現在販売されているステントにおいて最も大きな課題となっている再狭窄の低減が期待できるものであります。
同製品(製品名:BiodivYsio)は、既にヨーロッパでは販売されており、初期臨床成績では非常に低い再狭窄率のステントとして評価されております。当社では、2002年3月期下期中の発売を予定しており、当該事業年度において30億円程度の売り上げになるものと予測しております。
なお、当社は同社の親会社でありロンドン株式市場に上場している、バイオコンパティブルズ・インターナショナル社(Biocompatibles International plc)の株式125万ポンド相当を取得いたします。

(2) リサーチセンター設立に関するお知らせ

当社は、従来から医療材料、機材に関する高度な研究開発力および製造技術力を保有する国内メーカーと共同で製品の研究開発を行い、日本における臨床現場のニーズに即した医療機器を市場に迅速に提供できるよう製品の国産化を進めてきましたが、このたび同様の形態での製品開発を積極的に推進するため、東京都板橋区にリサーチセンターを設立(8月1日付予定)いたします。
当リサーチセンターでは、専門の研究開発チームが国内メーカーおよび医療施設と共同で主にディスポーザブル医療機器の研究開発を行い、当社取扱製品の国産化比率をさらに拡大していく体制を整えます。

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