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2011年1月31日

ソーリン・グループ製CRT-D「PARADYM CRT-D」販売開始のお知らせ

当社は、2月1日より、ソーリン・グループ製CRT-D(除細動機能付き両心室ペースメーカ)「PARADYM(パラダイム) CRT-D」の販売を開始いたします。PARADYM CRT-D は、42ジュールと国内最高クラスの出力により、致死性不整脈の治療の確実性を高めながらも、本体は厚さ11mmというコンパクトなサイズを実現しており、丸みのある生理的な形状となっております。

また、BTO(Brady-Tachy-Overlap)という他の商品にはない独特の機能を有しております。CRT-Dは、両心室をペーシングし、心臓の収縮のずれを補正する機能と、頻脈が発生した場合に作動する除細動の機能を持っており、患者様の状態に応じて、それぞれペーシングと除細動が機能する心拍数を設定します。BTOにより、両者が機能する心拍数を重ねて設定することができるため、ペーシングと除細動それぞれの機能が作動する範囲に制約がなくなり、確実な治療を行うことができます。

さらに、心室頻拍が発生した場合は、除細動か、早いペーシングにより頻拍を正常な状態に戻すATP(ANTI TACHY PACING)による治療を行います。しかしながら、除細動は患者様に強い痛みが伴うため、ATP治療が可能であれば、こちらの方が望ましいと言えます。PARADYM CRT-Dは、心室頻拍を検知した場合に頻拍のリズム解析を行い、設定された基準を満たせばATP治療を行います。不必要な除細動を排除し、患者様の身体的・精神的負担を軽減することを目的にしたStability Check for FVTという独自の機能も有しています。

当社では、2007年より、ソーリン・グループ製の心臓ペースメーカおよびICD(植込み型除細動器)等の取り扱いを開始しており、今回のPARADYM CRT-Dの発売により、不整脈治療に用いられる主要な医療機器が揃うため、医療現場をトータルにサポートできる体制が整います。引き続き、優れた機能を有するソーリン・グループの機器の普及に努め、「病める人のために最新・最適な医療機器を提供することを通じて社会貢献する」という経営理念の実践に努めてまいります。

※CRT-Dとは

CRT-Dは、心筋梗塞や拡張型心筋症等が原因で、心臓のポンプ機能が著しく低下しており、薬物治療のみでは回復を図ることが困難な重症心不全の患者様に対し、「心臓再同期療法」(Cardiac Resynchronization Therapy)という、心臓の左右両方の心室に電気刺激を与えることにより心臓の同期不全を整えポンプ機能を改善させる植込み型の医療機器です。また、CRT-Dは、致死性不整脈の唯一の治療法である除細動の機能を持っており、慢性心不全の患者様における死因の約40~50%を占めると言われる、心臓突然死のリスクを軽減いたします。

以上

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