胸部ステントグラフト内挿術

9. 胸部ステントグラフトを用いる際の禁忌と注意事項

禁忌

次のような患者様には胸部ステントグラフトは使用できません。

  • ステントグラフトで使用する材料(ポリエステル、ニッケル、チタン、プラチナイリジウム)に対するアレルギーを有する。
  • アクセス血管がデリバリーシステムの挿入に適さない。
  • アクセス血管がデリバリーシステムの挿入に適さない。
注意事項
  • ステントグラフトの長期的な性能に関し、まだ明確なデータの蓄積はありません。 そのため、血管内治療を受けた場合は定期的な検査を受けることが必要です。定期検査は、患者様の健康とステントグラフトの状態を検査し、追加治療が必要でないかどうかを確認するたいへん重要なものです。
  • たとえ自覚症状(痛み、咳、声のかすれ、呼吸困難等)がなくても、検査は定期的に受けてください。
  • 透視画像撮影に欠かせない造影剤にアレルギー反応がある患者様には、胸部ステントグラフトを使用した治療は推奨いたしません。
  • それぞれの患者様の病状や、最適な治療法がどういったものなのか等に関しましては、担当医にご相談ください。
  • 血管内治療を受けた後に担当医以外の診察を受ける際は、胸部ステントグラフトが植え込まれていることを必ず伝えてください。
MRI(磁気共鳴画像法)検査が必要なときは

胸部ステントグラフトは、MRI の「MRI Conditional(MRI について特定の条件のもとで安全)」についての実施要件に適合しています。一定の条件下であれば、MRI 撮影に安全上の問題がないことが試験により示されています。

※禁忌:医療上の禁忌。不適当で患者の予後を大きく悪化させる術式、検査、投薬、調剤等を指す。

※全身性感染:全身の体内もしくは表面に、より体積の小さい微生物等の病原体が寄生し、増殖するようになること。

※造影剤:画像診断を行う際、特定の組織を強調して撮影するために投与される医薬品。

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