ペースメーカ治療

2. ペースメーカについて

ぺースメーカと不整脈

ペースメーカの植込みの適用には、洞結節(自然のペースメーカ)の異常で、洞結節からの興奮が起こらない、または起こりにくい状態や、刺激伝導系の途中が切れて、心室に興奮が伝わらないなどにより、脈が遅くなる疾患があります。

ペースメーカはこのような徐脈性不整脈における調律の異常を補整します。

洞機能不全症候群など 洞機能不全症候群など

ペースメーカの構造

ペーシングシステムはペースメーカと、リード(導線)で構成されます。

本体には、電池と電気回路が内蔵され、その上部にはリードをつなぐための部分があります。重さは20gほどです。リードは、先端部分に電極があり、その部分が心臓の筋肉に接して、電気刺激を伝えます。

ペースメーカ本体とリードは、手術により体内に完全に植込まれます

ペースメーカの構造

ペースメーカの植込み方法

ペースメーカの植込み手術には二つの基本的な方法があります。患者さまの年齢や病状または症状などに合わせて、植込み方法が決められます。

最もよく用いられるのは、鎖骨の下を通る静脈にリードを挿入して、心臓の中に到達させる方法です。ペースメーカ本体は胸部(鎖骨より下の皮下)に植込まれます。手術にかかる時間は1~2時間ぐらいで、局所麻酔が使用されます。

もう一つは開胸により、心臓の表面に心筋電極を直接固定する方法です。この場合、ペースメーカ本体は通常、腹部に植込まれます。成長期にある小児や、何らかの理由により静脈からリードの植込みが出来ない場合は、この方法が用いられます。

胸部に植込む方法
腹部に植込む方法

リード(導線)の植込み方法

  • ペースメーカを胸部に植込む場合(カテーテル電極)
  • ペースメーカを胸部に植込む場合(カテーテル電極)

  • ペースメーカを腹部に植込む場合(心筋電極)
  • ペースメーカを腹部に植込む場合(心筋電極)

入院費用について

◇入院費用について

ペースメーカの植込みで入院された場合に必要となる費用は、入院中の検査代や治療費および手術費用などですが、費用の大部分が保険でまかなわれます。また、健康保険法の改正により、平成19年4月1日からは病院窓口での高額療養費制度に該当する医療費の支払いは自己負担限度額までとなりました。但し、この自己負担限度額は、年齢や所得および加入している保険などにより費用の負担に差があります。詳細は、入院される病院の担当、各自治体の保険課などで確認して下さい。

◇高額療養費制度

同じ病院や診療所(同じ病院でも入院と外来、総合病院では各診療科は別々に扱います)に1ヶ月に支払う医療費が一定額(自己負担限度額)を超える場合には、自己負担限度額までの支払いとなる制度です。但し、入院時の差額ベッド代や保険適応外の負担金、食事療養費などはこの高額療養費の対象には含まれません。

国民健康保険 に加入の方 ・・・・・・・・市町村役場
健康保険組合 に加入の方 ・・・・・・・・健康保険組合
政府管掌健康保険 に加入の方 ・・・・・・・・社会保険事務所

詳しくは各保険の担当部門または病院の窓口にお問い合わせ下さい。
保険制度の改正などにより負担金額の算出方法や手続き方法が変更となることがあります。
情報は2013年1月作成時点のものです。

日常生活について

ペースメーカを植込み後、はじめは日常生活に不安を抱くかもしれません。

例えば、買い物、旅行、散歩、ジョギング、ゴルフ、テニスなど、屋外に出かける事に消極的になるかもしれません。しかし、実際には、ペースメーカにより徐脈に伴う症状が消失または軽快し、健常時のような日常生活を送る事ができます。

定期検査

退院後、ペースメーカが正常に作動しているか、電池の消耗具合やリードに異常がないかを調べるため、定期的に検査を行います。

定期検査は医療施設によって異なりますが、数ヶ月ごとに外来で行われます。その際、プログラマという機器を用いてペースメーカをチェックします。

定期検査

ペースメーカの交換

ペースメーカは電池で作動している為、電池が少なくなると本体を交換する必要があります。

通常、交換手術は、ペースメーカ本体のみを交換するため比較的短時間ですみます。

ただし、リードに異常があった場合は、新しいリードを植込むため多少時間がかかるかもしれません。

もし、定期検査の時期に旅行などの予定が生じた場合は、前もって担当医師にご相談下さい。

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