心房中隔欠損症の治療
このページは治療が必要な心房中隔欠損と診断された患者さん、およびご家族の皆様に、この疾患のカテーテル治療についてよくご理解いただくためのものです。
今日、心房中隔欠損のカテーテル治療は、外科手術による閉鎖術とならんで標準的な治療法として確立されています。
お読みになって、不明な点(書かれていない事、医師の指示と違う事など)がありましたら、主治医に確認して指示に従って下さい。
MRI検査が必要となった場合について知りたい方は、こちらをご覧下さい。

1. 心臓の構造
心臓は右心房、右心室、左心房、左心室の四つの部屋からできています。
全身に酸素を供給し終えた血液は大静脈から右心房へ戻ってきます。そして、右心房から三尖弁を通って右心室に入り、肺動脈を通って肺へ送られます(静脈血)。
肺で酸素を取入れた血液は、肺静脈より左心房へ戻ってきます。左心房に戻った血液は、僧帽弁を通って左心室に入り、大動脈を通り全身に張り巡らされた動脈によって身体の隅々まで送られます(動脈血)。
左心房と右心房、左心室と右心室の間は、それぞれ中隔と呼ばれる壁で仕切られており、動脈血と静脈血が交わらないようになっています。
