心臓弁膜症の治療
3. 心臓弁膜症
血液の逆流をおこさず、流れを滞らせずに一方方向に保つことが心臓弁の役割です。胸に耳を押し当てたときに聞こえてくるドキドキという音は心臓弁が閉じるときの音です。
この心臓弁の働きが悪くなった状態を「心臓弁膜症」と呼びます。ドアのように働く心臓弁が開きにくくなり、血液が通過しにくくなった状態を「狭窄症」、きっちりと閉じず血液が逆流してしまう状態を「閉鎖不全症」と呼びます。
弁膜症が進むにつれ以下のような症状のあらわれることがありますが、あまり重症でないときには、自覚しないこともあります。
- ・疲労、倦怠感
- ・息切れ (呼吸困難 )
- ・動悸 (不整脈 )
- ・胸痛 (狭心症 )
- ・足首などのむくみ (浮腫 )
- ・めまい
- ・失神 (気絶 )
弁膜症の原因には以下のようなものがあります。
- ・変性疾患
- ・動脈硬化症
- ・リュウマチ熱の後遺症
- ・感染性の心内膜炎
- ・狭心症や心筋梗塞
- ・先天性 など