心臓弁膜症の治療
4. 心臓疾患の検査と治療
検査方法
心臓疾患の疑いで病院へ行くと、以下のような検査を受けます。
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・聴診
心臓弁に障害がある場合に聞こえる心雑音を確認します。
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・超音波検査(経胸壁心エコー検査)
心臓の状態や血液の流れなどを確認します。
症状により経食道超音波検査も実施されることがあります。
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・胸部 X線検査
心臓の大きさや位置などを確認します。
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・心電図検査(ECG)
不整脈の有無などを確認します。
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・BNP検査
採血を行い、心臓への負担の程度を確認します。
検査の結果、弁膜症を疑う診断が下されると、さらに以下のような検査を受けることがあります。
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・ホルター心電図検査
24時間心電図を記録し、
不整脈が存在するかどうかを確認します。
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・経食道心エコー検査
食道から心臓を見る麻酔下で行われる検査です。
経胸壁心エコーより詳細な情報が得られます。
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・心臓カテーテル検査
局所麻酔を行い、足や腕等の血管からカテーテルを挿入し、
造影剤を入れます。心臓や血液循環の状態を確認します。
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・心臓 CT検査
造影剤を入れて心臓や血液循環の状態を確認します。
カテーテルを入れる必要はありません。
治療方法
心臓弁膜症の治療には、内科的治療(薬物療法)と外科的治療(手術)があります。担当医師が患者さんの症状や状態を勘案し、治療方法を選択します。
薬物療法は、症状を緩和させたり進行を抑制して心臓の負担を軽減させることを目的とし、弁そのものを治療するものではありません。定期的に検査を行い、医師は症状の進行具合を確認しながら投薬を進めます。
主な薬は下記のとおりです。
- ・強心剤
- ・利尿剤
- ・血管拡張剤
- ・抗不整脈剤
- ・抗血液凝固剤
- ・降圧剤 など