人材の育成

人材育成の方針

当社が求める人材像は「自ら考え行動できる人」「嘘のない誠実な人」です。そして、従業員には「新しいことを積極的に学ぶ」「プロフェッショナルとして自分の見識を高める」「チームワークを大切にして個人主義に走らない」という姿勢を持って欲しいと考えています。

取り扱う製品が患者様の命に関わる医療機器であり、医療従事者に対して適切な情報提供を行う責任があるため、常に最新の知識を身につけ、現場で多様な経験を積むことが必要です。変化する医療現場の状況にタイムリーに対応するためには、個々の力だけではなく、会社全体がチームとして互いにサポートし合う体制が欠かせません。

従業員それぞれがこれらのことを実践してきたことで医療現場から信頼を得て、今日までの成長につながったと考えます。今後も求める人材像を大切にして育成等に取り組み、人材・組織面での当社の強みを維持していきます。

人材育成の体系

年次・職位・年齢などに応じて、求められる能力やスキル、キャリアに関する研修を実施することで、従業員それぞれの成長を図るとともにキャリア形成の支援を行っています。また、各従業員の業務に関連したスキルを身に付ける研修を受講する機会を提供するほか、eラーニングによる自発的な学習も行えます。

こうした既存研修に加え、人材の早期育成を図るために、これまでとは異なる視点でのプログラムの実施に着手しました。若手・中堅社員を対象に、チームリーダーや管理職となった際に求められる基本的なビジネススキルの研修を行います。このプログラムには全社から異なる職種や等級の従業員が参加し一定期間共に受講するため、部門を超えた社内ネットワークの構築による相互理解の促進や、社内活性化といった組織面での効果も期待されます。

教育研修体系

教育研修体系

適材適所の人材配置

新卒社員の配属は、複数部門における現場研修ののち、本人の適性や希望などを踏まえて決定しています。また、配属後は年齢や社歴の近い他部門の先輩社員がメンターとして信頼関係を築きながら、定期的なサポート面談を行うことでフォローを行っています。育成の観点からは、配属後の一定期間を目安として、積極的なジョブ・ローテーションを実施することにより、社内で幅広い経験が積めるようにしています。

また、従業員の自律的なキャリア形成の実現を支援することを目的として、社内公募制度や異動希望を会社に伝える自己申告制度を実施しています。これらの制度を通じて未経験の部門や新規事業の担当に就くなどのキャリアチェンジによる自発的な成長機会を提供するとともに、人材配置の適正化を図っています。

専門知識の習得支援

当社では高度管理医療機器を取り扱うため、製品の販売や開発を行う従業員は専門知識の習得が必要となります。

その中でも、当社の主要商品である心臓ペースメーカや植込み除細動器(ICD)等の植込み型の医療機器の販売やマーケティングに携わる従業員は、CDR認定を取得することが必要です。社内で体系的な教育体制を整備し、受験者のレベルに応じたフォローを行うことで高い取得率を維持しています。2023年6月30日時点で353名(全社員の37%)がCDR認定を取得しており、全国の医療現場で製品の適正使用・安全使用のためのサポートを行っています。

※ CDR:Cardiac Device Representativeの略であり、ペースメーカや植込み型除細動器(ICD)等について専門的な知識と技術を有して医療機器や医療技術の情報提供を行う専門家。特定非営利活動法人日本不整脈学会が認定を行う。

従業員満足度調査の実施

従業員の仕事・職場・会社に対する意識を把握するために、全従業員を対象に従業員満足度調査を実施しています。2024 年3月期が2回目の実施となり、前回を上回る94.5%(対前年+1.4pt)の高い回答率となりました。全般的に平均よりも高いスコアとなっているものの、数値として見える化されたことでさまざまな課題が見えてきたことも事実です。

調査結果については取締役会等で報告するとともに、部門単位で詳細なフィードバックを実施し、それぞれの課題について部門内で話し合い、改善に向けたアクションプランを策定・実行しました。また、全社的な制度面での課題については人事部門が中心となり見直しを実施しました。

自己申告制度

当社では毎年、全従業員を対象に自己申告の機会を設けています。

イントラネット上にアンケート形式の「コミュニケーションシート」を設置し、将来のキャリアや異動希望、育成、会社・職場への要望などについて意見を記名方式で回答します。

集計結果は取締役に報告しているほか、人事制度や組織の変更、人事異動などでも参考にしています。

また、「社内公募制度」により、営業からマーケティング、開発・製造、薬事、管理部門など、他部門・他職種にチャレンジする機会を設けています。

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