研究開発

研究開発の体制

当社の研究開発部門には、約90名が所属しています。マーケティング部門の市場調査に基づく開発と、開発部門の要素技術研究成果に基づく開発を実施しており、研究開発は「設計開発手順書」により段階管理されています。

医療機器に関する最新の動向をキャッチアップし研究開発に活かすため、担当者の国際学会への派遣、工場見学に来訪した医療従事者との情報交換、マーケティング部門との情報共有などを行っています。

研究開発部門では、「独創的な研究開発」、「臨床・製造を意識した研究開発」、「ニーズに合った製品をタイムリーに提供する」等のポリシーを掲げており、新製品の開発や既存製品の改良、また、普遍的な社会課題である患者様のQOL向上を目的とした研究開発テーマに取り組んでいます。

ユニバーサルデザインの取り組み

当社の研究開発においては、誰もが使いやすい製品設計を目指しています。操作性に影響のある改良を行う場合は、必ずユーザーである医師や技師によるタッチサンプルや模擬血管等を用いた操作性に関する評価を行い、その結果を製品設計に反映させています。また、必要に応じてIEC62366:2007(医療機器のユーザビリティエンジニアリングに関する国際規格)に基づく評価を実施しています。

こうした取り組みの結果、患者様への身体的負担を低減する独自のデザインが評価され、心腔内除細動カテーテル「BeeAT」、オープンステントグラフト「FROZENIX」「FROZENIX 4 Branched」、および胃・十二指腸用ステント「JENTLLY NEO」がグッドデザイン賞を受賞しました。

心腔内除細動カテーテル 2018年度受賞
心腔内除細動カテーテル
「BeeAT」
2019年度受賞のオープンステントグラフト 2019年度受賞
オープンステントグラフト
「FROZENIX」
胃・十二指腸用ステント 2022年度受賞
胃・十二指腸用ステント
「JENTLLY NEO」
2023年度受賞のオープンステントグラフト 2023年度受賞
オープンステントグラフト
「FROZENIX 4 Branched」

使いやすいAED(自動体外式除細動器)の開発

AEDは緊急時に使用されるものであるからこそ、誰にでも使いやすい設計が求められます。当社が販売するAED「カーディアックレスキューRQ-6000」は、製造元に対して当社が仕様に関する要求を行っており、本体に表示されているイラスト、ランプの点滅、および本体に付属する使用手順書によって、耳の不自由な方も安心して使用できるように設計しています。

同商品は、一般社団法人 全日本難聴者・中途失聴者団体連合会より、聴覚障害者の利用にも配慮した設計がなされたものであるとして、「耳マーク」を掲示することの承認を得ています。

心腔内除細動カテーテル AED(自動体外式除細動器)
「カーディアックレスキューRQ-6000」
耳マーク 耳マーク

動物実験に対する方針

医療機器の開発では、動物実験が欠かせない場面が数多くあります。やむを得ない理由で実験動物の使用が必要となる場合には外部に委託しています。委託先の選定においては、「3Rの原則」(「Replacement」(代替法の利用)、「Reduction」(動物利用数の削減)、「Refinement」(苦痛の軽減))に基づくとともに、日本における関係法令である「動物の愛護及び管理に関する法律」、「厚生労働省の所管する実施機関における動物実験等の実施に関する基本指針」、ならびに環境省の「実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準」を遵守する施設にて試験を実施することとしています。

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